●生成AI利用について【原則禁止】 本学は、生成AIを現代社会における重要な技術基盤の一つとして位置づけており、その適切な活用を妨げるものではありません。 しかしながら、映像コースは映像制作における基礎的能力の育成を最重要目的とする教育課程であることから、生成AIによる映像・画像・音声の生成・利用を原則として禁止します。 本コースの教育理念の中核は、「映像思考」(観察・発見・想像・共有)にあります。映像制作とは、世界を自らの目で観察し、そこから意味を発見し、自身の想像力によって創造し、他者へ伝え共有する営みです。生成AIが出力する映像・画像・音声を制作の主要要素として用いることは、こうした「映像思考」のプロセスを外部化・代替することにほかなりません。本コースでは、この理念に基づき次の方針を定めます。

(1)禁止事項 以下の行為を禁止します。  ・生成AIによる映像・画像・音声素材の生成、およびその作品への使用  ・生成AIによるアイデア立案・構成・脚本・台本など、制作の企画・構想段階における使用 (2)許可される利用 制作の本質的部分を代替しない限りにおいて、以下の利用を認めます。  ・編集補助機能:Adobe Premiere 等における被写体の切り抜き、背景修正、ノイズ除去、色調補正補助、書き起こし機能など、制作を補助する用途に限り利用を認めます。ただし、表現の核心を生成AIに委ねないことを原則とします。  ・文章の校正・翻訳支援:レポートや企画書の誤字脱字チェック、文法補助、資料調査のための翻訳支援などの利用を認めます。ただし、内容に対する最終的な責任は学生本人に帰属します。 (3)教育的背景 本方針は、生成AI技術そのものを否定するものではありません。以下の教育的観点に基づいています。  ・映像思考の育成:映像制作における基礎は、「何を見るか」「何を選ぶか」「どのように構図化するか」「どの瞬間を切り取るか」という判断力の鍛錬です。生成AIの出力を制作の中心に据えることは、こうした基礎的な思考訓練を経ないまま制作することを可能にしてしまうため、その利用を制限します。  ・主体性の確立:本コースでは、学生一人ひとりが「映像思考」を自ら獲得し、実践できるようになることを目的としています。自らの選択と判断によって作品を構築する経験は、その力を育む根幹です。基礎を習得する前に生成AIに委ねることは、その過程を迂回することであり、将来の表現を支える力の形成を妨げると考えます。  ・著作権・倫理上の配慮:生成AIの出力には、著作権侵害のリスク、学習データの不透明性、実在人物の肖像権問題など、未解決の法的・倫理的課題が伴います。これらのリスクを学生が理解することはもちろん、リスクを最小化することも本コースの責務と考えます。 ※本方針は2026年4月時点のものであり、生成AIをめぐる技術的・社会的状況の変化に応じて適宜見直します。

なお、4年次の卒業制作および映像演習IVの2科目については別途定めているため、該当のシラバスを確認するようにしてください。

以上