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日本画コースの皆さんへ

ものを見るという事。本当に見るという事。 全てはそこから始まります。

足元の草、石ころ、風に揺れる木々の梢、不意に飛び去る野鳥たち。 大空、光、水に映る雲の影、遠くから聞こえるささやき声…。 日常、あらゆるものは私たちに何かを示唆し、呼びかけてくれています。 けれど私たちは本当に耳を澄ましているでしょうか。 私たちの眼は、本当にすべてを深く見つめているでしょうか。

絵を描こうと思う時、私たちは初めて本当にものを見ようとします。 そして見れば見るほど、今まで何も見ていなかったことに気付くのです。 自然はどこまで奥深く、謎を秘めていることでしょうか。 私たちはいったいどこからきて、どこへ行こうとしているのでしょうか。 いのちの源へと遡る根本的な問いは、常に「本当に見ること」から始まります。

遠く人類の黎明から、人間はものを表現しようとしてきました。 「描く」という事を始めた頃に使った道具を、今日本画を描いている私たちも同じように使っています。 石や砂、動植物由来の染料、炭、膠、動物の毛で作った筆…。 人間は、それらを使って祈りとともに絵を描き始めました。

今、時代を隔てても、私たちはいずれどこかに去ってゆく存在であることに変わりはありません。そしてだからこそ、やはり絵に、いのちと祈りを込めることができます。「描く」という事は、本来そのような行為なのだと思います。

時を、思いを、対象を、そして目の前の道具たちをも愛おしんで、心の眼でものを見つめ、一筆一筆、魂を込めて描いていきましょう。 それぞれの歩幅で、真摯に、謙虚に。そして心から楽しんで。 これは一生続く学びです。 人と比べる必要のない、内側からの学びです。 そして、どんな人とも手を携え、理解しあえる道のりです。 ともに一歩ずつ歩いていきましょう。

京都芸術大学 通信教育課程 通信日本画研究室

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『コースガイド』を使って履修計画をたてましょう

また、履修状況や学習環境の変化によって履修プランをたてなおし、学習をすすめていくことができます。

本学通信教育課程では「履修登録」がありません。年度途中に新規科目に取り組むことも可能です。

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入学許可後は、airU学習ガイドやシラバスを確認して履修計画をたてましょう。airUマイページでは履修プランを作成することができます。

通信教育では通学制と異なり自分で履修プランをたて学習をすすめることが重要です。

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