日本では、陶芸の素材である土自体の持ち味を尊重し、昔からそれぞれの土地の自然風土に根ざした作陶が行われ、産地特有の陶芸作品が生まれてきました。また、陶芸には生活—生きる—ということがベースにあります。時間と素材との関係に陶芸ならではの成り立ちがあり、現在まで営々と続けられています。
当コースではこのように陶芸が風土に育まれた文化である点に目を向けながら、新しい現代感覚あふれる器や造形表現としての陶芸など土という素材を通し、各自の感性を重視した表現を追求します。また、さまざまな世代、職業の人々が集まる通信教育の特性を活かし、異文化、異世代の交流を通じて、表現へのエネルギーを高める場、そして、その結果として人間的な絆を深める場でありたいと考えています。
1、2年次には土の扱いと陶芸の基礎を学びます。陶芸の技術の修得と学生一人ひとりがそれぞれの表現志向を立脚点とし、土という素材に触れながら自分にとってどのような技法、形態がふさわしいかを探ります。3年次では、1、 2年次で習得した技法を展開し、器だけでなく立体作品など、陶による造形表現の可能性を探ります。そして、4年次ではそれまでの集大成として卒業制作展に向けての制作に取り組みます。
スクーリングでは、作品制作だけでなく、地域、年齢、職業を超えた情報交流を積極的に推進します。歴史と伝統を誇る京都という土地の利点を活かしながら、通信教育を通じて土と人との出会いを大切にした陶芸教育を展開します。
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『コースガイド』を使って履修計画をたてましょう
通信教育では通学制と異なり自分で履修プランをたて学習をすすめることが重要です。
入学許可後は、airU学習ガイドやシラバスを確認して履修計画をたてましょう。airUマイページでは履修プランを作成することができます。
本学通信教育課程では「履修登録」がありません。年度途中に新規科目に取り組むことも可能です。
また、履修状況や学習環境の変化によって履修プランをたてなおし、学習をすすめていくことができます。
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